ベルモント公園

ベルモント公園 > 公園だより > 2017年 > 7月

オーストラリア原産のニジイロクワガタを見よう!

オーストラリア原産のニジイロクワガタを見よう!2017年07月15日更新

今日から「ニジイロクワガタを見よう!」を開催します。オーストラリア原産のニジイロクワガタを始め、子供に人気の世界で一番大きいヘラクレス オオカブトや世界で一番重い(最重量)カブトムシの仲間アクティオン ゾウカブトムシ等を生体展示しました。

左写真:ヘラクレス・ヘラクレス Dynastes hercules  右写真:アクティオンゾウカブトムシ Megasoma actaeon) 左写真:ティティウスシロカブト Dynastes tityus 右写真:ニジイロクワガタ Phalacrognathus muelleri
 
 
 
 
 
左写真:ネプチューン オオカブトムシDynastes neptunus 右写真:ヘラクレス・オキシデンタリス(D. h. occidentalis)
 

フヨウが咲きだしました!

皆様こんにちは!今日からの3連休の気温は連日30度を超えるそうです。水分を小まめに取り熱中症には気を付けてください。本日暑い夏を代表するフヨウ(アオイ科 日本の四国・九州、沖縄、台湾、中国等原産 落葉低木)の花が咲きだしました。ハイビスカスやムクゲ、アメリカフヨウの仲間で、寒さにやや弱い半耐寒性の樹木です。花色はピンク色で一日花です。朝開花して夕方にはしぼんでしまいます。北公園西側で咲きだしました。南公園の南口のナツミカンのとなりと陳列館西側アメリカデイゴの下にも植栽されていますが、こちらの開花はもう少し先のようです。

 
 
 
 
 
 
 
 
南公園の南口近くのナツミカンのとなりにフヨウと一緒にスイフヨウ(酔芙蓉)が1本植栽されています。開花はまだですが、八重咲きで朝白い花が咲きだし、夕方しぼむときにはピンク色に変わっています。花色が、白からピンクに変わるので、人がお酒を飲んで顔が赤くなり酔うことからこの名がついています。

ソテツが開花しました!2017年07月06日更新

皆様こんにちは! ソテツ(裸子植物ソテツ科 常緑低木 九州南部、南西諸島、台湾、中国大陸南部原産)の花が開花しました。ソテツは雄株と雌株に分かれています。

下の写真は雄花です。花は幹のてっぺんに付きます。松ぼっくりのような形をしていますが、直径10cm程で高さが40cm程になります。雄花は高さ1.5m程の幹の頂上で開花しているのでよく観察できます。

下の写真は雌花です。雄花と同じように幹の頂上に花をつけます。

今年の雌花は、雌株3本の幹のうちの一番高い幹に花を咲かせました。左の写真は高い所に登って撮影した写真です。お分かりいただければいいのですが、3.5m程の一番高い幹の頂上に咲いています。右の写真は地上から見上げて撮影した写真です。雌花はほぼ見えません。

昨年咲いた雌花は、受精してピンク色のハート形をした実をたくさん実らせ、今でもたくさん残っています。一度実った幹には、1~2年間は花をつけないようです。南公園の北側でご覧いただけます。

 
 
 
 
 
下の写真左は、昨年の実が着いている所のアップ写真です。右はその部分を引いた写真です。花が咲き受精してもなかなか大きくなれないでいる実がたくさん残っています。今年の春から昨年の花の中心部分から新葉がたくさん出てきて伸びています。幹の頂上から新葉が出ている状態で、花が着く余地はありません。幹の頂上で花芽が大きくなって、葉を脇に追いやって、花を咲かせるようです。

 
 
 
 
ソテツは、裸子植物ですが精子を作ります。裸子植物、被子植物では通例精子を作りません。下等な植物は精子を作ります。生物の始まりは海で生まれ、精子を作って繁殖してきました。海で生まれてから進化を進め、陸上で繁栄を始めた高等植物では精子を作る性質を失っているものがほとんどです。ソテツは、生命が始まった海での繁殖方法を留めている貴重な植物です。

ソテツが精子を作って繁殖することを発見したのは東京大学農学部の池野 成一郎(1866-1943)先生です。東京には成熟したソテツが無く、鹿児島県で研究をされたそうです。その研究されたソテツの子孫が東京都文京区の東京大学理学部付属「小石川植物園」に移植されていてご覧になれます。正門から入場してすぐ左に植栽されています。冬は藁帽子で寒さの和らげと冬の風物詩となっています。