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刀剣講座「日本刀鑑賞会」

刀剣講座「日本刀鑑賞会」2016年09月18日更新

こんにちは、新江戸川公園です。

本日は、文京区で活躍する刀剣・武具の一流職人による体験講座、「日本刀鑑賞会~和泉守兼定を手に取って感じてみよう~」と、「日本刀の銘や刃紋を写し取って自分だけの押型を作ろう」を開催しました。

まずは「刀剣鑑賞会」の様子をご報告いたします。

この鑑賞会では、鎌倉時代から現代に至る10点の刀剣が用意され、中でも「之定」は今回の超目玉です。

まず集会室の洋室で、文京区の研師、阿部一紀先生による研師の系譜の講義から始まりました。

DSC_9352さらに、今回は特別に本阿彌家から26代:本阿彌雅夫氏をお招し、事前に参加者から頂いた質問への解説をお願いしました。DSC_9359質問の内容は、「かつて火災などで焼きが失われてしまった刀剣の”再刀”」に関する専門的なものから、砥石の入手方法といった素朴なものまで様々でしたが、参加者の心に最も響いたテーマは、「研師が刀剣を研ぎ始める前の段階で、いかに研磨のイメージを固めるか」というものでした。刀剣研磨は一度作業を始めれば失敗は許されない厳しい仕事で、イメージを固めるまでには何日も必要とするためです。

そしていよいよ、会場を和室に移して鑑賞会です。

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一番手前の刀が「之定」です。

今回の参加者の大半の方が刀剣鑑賞会は初めてとのことで、講師の表情も、それこそ真剣です。

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刀剣の前に正座し、まずは敬意を表して一礼。
電球の光を刀身に当てて、刃紋や地金に現れる映りなどを丁寧に鑑賞します。

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参加者の表情は、ご覧のとおりです。

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講師の阿部先生からは、博物館などでガラス越しに見る刀剣と、実際に手に取って鑑賞する刀剣の違いを、音楽鑑賞に例えて説明されました。

ガラス越しの刀剣がCD鑑賞であれば、この鑑賞会はコンサートホールの生演奏。

男性に比べて繊細な目を持つ女性ならばこそ、沸(にえ)や匂(におい)、映りなどを、音楽のリズムやハーモニーのように楽しんでいただければよい。

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とはいうものの、皆様にとっては、まずは大切な刀剣を丁寧に扱い、安全のために無駄な動きをしないことなどで、精一杯だったのではないでしょうか。

最後に、下の刀剣には刃こぼれがあるのがわかります。
講師の先生からは、この刃こぼれや打ち傷を直してしまうことはその刀剣の歴史を消してしまうことなので、その歴史とともに鑑賞していただきたいとのことです。

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次回は、「日本刀の銘や刃紋を写し取って自分だけの押型を作ろう」の様子をご報告いたします。

それではまた!