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松聲閣ガイドボランティア勉強会

こんにちは。新江戸川公園 松聲閣です。

新江戸川公園では、7月から月に一回、松聲閣ガイドボランティアの勉強会を行っています。
もっと新江戸川公園と松聲閣の魅力を伝えたい!と集まったボランティアさんたちの自主勉強会です。

これまでに、7月は「樹木」、8月は「庭園」、9月は「歴史」をテーマに、お互いの知識を持ち寄って、学んできました。

メンバーは、これまで文京区内で活躍されてきた知恵も経験もあるベテラン揃い。

ですが…

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時に考え込んだり…

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時に熱い議論を交わしたり…

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和気あいあい。

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第4回となる今回は、これまで学んだことをさらにステップアップさせたい、と、初めて講師をお招きし、専門研修を行いました。

講師は虹設計事務所の小林冬樹さんです。
小林さんは、ランドスケープ設計の分野で活躍されており、当公園のリニューアル工事に際して、植生調査や改修設計に携わった方です。

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今回は「細川屋敷と庭園の移り変わり、変わったこと、変わらぬもの」をテーマに、お話ししていただきました。

新江戸川公園は、来年の3月に「肥後細川庭園」に名称を変更します。
細川家との深いゆかりについて、小林さんは、明治期の詳細な地図や写真を使い、丁寧に説明してくださいました。

みんな、メモを取るのに必死!
松聲閣スタッフも初めて見る資料がいくつもあり、新たなことを知る、興奮の連続でした。DSCF4299

ボランティアの皆さんからは、時に鋭い質問も飛び出しました。

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小林さんは「細川家が作った」ことに価値がある、と言います。

かつて、江戸には無数の大名庭園がありました。
しかし、今残っているのはほんのわずか。しかも当時の姿をとどめているのはそのなかでもごく少数。
多くの庭園は、長い年月の中で、土地を削られたり、その姿を別のものに変えられたりしています。

新江戸川公園には、今の東京ではめずらしいアカマツやハゼを含む崖地の樹林と、明るく開けた水面や芝地があります。
現在残っている史料から推測すると、江戸時代からおそらくほとんど変わらない風景が、今に伝えられているそうです。

「約200年前と同じ景色を私たちが見られるのは、ここを整備・維持した細川家の素晴らしい見識のおかげ」、との小林さんの言葉に、参加者はうなずいていました。

小林さん、実り多い時間を、ありがとうございました!

松聲閣ガイドボランティアは11月25日(土)、26日(日)、12月3日(土)、4日(日)のそれぞれ14:00から、秋の紅葉ガイドツアーを行います。
参加費は無料、当日その場で受付をします。
ガイドから「ここだけの話」を聞きたい方は、どうぞお越しください!

 

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